rinriのいちばんラッキーだった日-裏切り者には死を!その胸に剣を!-

2003.03.11


トニセン愛の三部作、トリを飾るは長野博の「フォーティンブラス」。初座長の楽日公演がどうしても見たくて第1希望をぶつけてみたんだけど、坂本くん=第2で当選、井ノ原=第3で当選だったんで、きっとだめだろうなと半分あきらめてたのよ。だからチケットが到着して封筒から引っこ抜き、3月11日って見えたときはそりゃあ狂喜乱舞さ。速攻でえみさんに電話したもんな。

というわけで、東京にGo!!

17時30分に新宿でえみさんと合流。ちょっとだけお茶をしてすぐグローブ座に。新大久保の駅に着いて信号を渡ろうとしたとき、えみさんが「あれ、今日で外されちゃうんだね」と言ってきたんで、何のことだろうと思ったら目の前にトニセン三部作のタペストリーがどーんと飾ってあった。しし知らなかった(←おバカ)。坂本くんのときも、井ノ原のときも気づきやしなかったさ。

ほんとにバカだなーと思いつつパンフレットを買い、記念品を交換し、大野の舞台ちらしをもらって席に座ったとたん、係員のお兄さんがすっとんできた。「関係者用の席を前列に用意したんですが、ファンの方にぜひ前の方で見ていただきたいとのことなのでどうでしょうか」と言われたのよーーーっっっ。正直に言えば、私たちが持っていたJ列(前から13列目)は「トイヤー」のときに坂本くんや岡田、松岡が座った場所だから「誰か来たら近いかもー」と浮かれてた。でも、係員のお兄さんが"断るなよオーラ"を発してるんで「差し支えなければ、どなたがいらっしゃるんですか?」と質問し「MAです」と答えてもらってからチケットを交換して(記念に持っていたいと訴えたんだけど、断られてしまったのさ)D列に。私、「トイヤー」と同列同番号に座ったよ。

開演5分前にお兄さんに教えてもらった通りMA登場。私が座るはずだった席に米花くん、えみさんのには屋良くんが座ったわ。何か親近感。そして3分前。いきなり会場が色めきだったんで振り向いたら、




井ノ原と岡田が登場。




来たっ。岡田は目深にニット帽を被ってたんで表情が見えなかったんだけど、井ノ原は帽子も眼鏡もしてなくて「芸能人だろっ」と突っ込みたくなったよ。無防備すぎ。黒のタートルが似合いすぎ。

さて、肝心の舞台ですがね。笑いあり、涙ありで、ほんとにおもしろかったな。トニ三部作の中ではこれが一番好きだわ。アドリブもすごくて、オープニングでは長野くんが井ノ原@トイヤー衣装(水色のタンクトップ。背中に刺された跡あり)を着て登場し「ピーター(井ノ原の役名)に見られてるような気がする」と言ってみたり、小道具のカサを差しては「"シェルブール"のギイ(坂本くんの役名)は鼻の穴が目立つ」と言ってみたり、タンクトップを脱いで衣装に着替えるところでは「みんな俺を見てる。近いのにオペラグラスで!」と言ってみたり、崩せるところはとことん崩せって感じだったな。

カーテンコールはダンスと数年後のそれぞれ、挨拶×3の計5回。井ノ原たちは1回目の挨拶のあと帰っていったわ。長野くんの「こうして千秋楽を無事に迎えられたのも雨の日も雪の日もグローブ座に通ってきてくれたみなさんのおかげです」と、脚本家・横内氏が挨拶のあと長野くんとがっちり握手をしたところでうるっときてしまったよ。楽日がこんなにもいいものだとは思わなかった。

今回、初めて舞台に立つ長野くんを見たんだけど、純粋にかっこいいなと思った。フォーティンブラスを演じてるときの凛々しさは、ほんとに王子のようだったわ(フォーティンブラスはノルウェーの王子)。ああ、もっと見たかったな。無理してでももっと行けばよかったと本気で後悔したよ。

長野博/フォーティンブラス

2003.03.11 東京グローブ座 19:00 1階D列

2003.03.11


華やかに上演されているシェイクスピアの名作「ハムレット」。
その楽屋では売れない役者・羽沢(長野博)が燻っていた。彼の出番はたったの2回。
1回目は舞台が始まって約2時間15分後の舞台をただ通り過ぎるだけ、
2回目は話がだいたい終わった頃にまとめあげるセリフを言うだけだった。
楽屋では名声の落ちた大スター・黒沢=サミー(京晋佑)にいじめられ、
舞台上では唯一のセリフを満足に言わせてもらえず、役者紹介では名前すら出してもらえない。
そんな彼が演じるのは、敗戦国ノルウェーの若き王子・フォーティンブラス。
ある夜、芝居のはねた楽屋で羽沢、信さん(武田義晴)、ひろみ(山川恵里佳)の前に、
劇場に住み着いているという亡霊(木下浩之)が姿を現し、怯える羽沢に向かって
「わが息子、フォーティンブラスよ、剣を抜け!!ハムレットへの復習を誓うのだ!!」と言い放った。
「ハムレット」の物語が亡き父の出現によって始まったように、
「フォーティンブラス」という物語が亡霊の出現によって、今、始まろうとしていた―――。


フォーティンブラス、バンザーーーイ!!
楽日というものがこれほどまでにパワーを与えるものだとは思わなかった。
まず会場から雰囲気が違う。そして舞台の上も何かが違うように感じられた。

出演者のひとりひとりがすばらしく、とくに何ページにも渡るセリフを噛むことなく言いのけた村上と、
クライマックスの円城寺あやにはこっそり拍手を送らせていただいたわ。
村上は声もしっかりしてるし、動きもいいし、何より滑舌がいいんだよな。
ジュニアの中では、秋山と双璧と言ってもいいと思う。
セリフが自然だったのは山川恵里佳。
黒沢にくってかかるところは本当に体当たりだったし、笑いに持っていくところはテレずに堂々としていて、
セリフにあった「女優です!!」という言葉には説得力があった。
「MADE IN JAPAN」を踊り「今年で39歳だ!」と激白してくれたサミー。
客席をあおり「井ノ原、教育がなってない!」とブチかましてくれたダニエル(佐野賢一)。
岡田をデコっぱちと言ってくれた信さん。
村上とのやりとりで「タッキーみたいにCDデビューしますようにってお願いしたんだから!!」と
やってくれた恵子(西山繭子)と笑ったところ数知れず。
本当に楽しい舞台だった。

そして、座長の長野くん。泣いて、笑って、怒って、叫んで、いろんな顔を見せてくれた。
一生懸命で、優しい演技をする人だなと思った。
脚本を書いた横内氏とがっちり握手したときの顔が晴れやかで、この表情を見ることができて本当によかったな。




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